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BJCP style guideline2015年版を読む 7

第七回目は「スタイルガイドラインの使い方について その2」です。
BJCP2015年版では使い方について10のポイントが記載されています。その全てがとても大事なことなので、是非ご一読下さい。BJCPが示しているものと世間で言われている「ビアスタイル」というものがどれだけ乖離しているのか、よく分ります。

それぞれ文頭の部分のみ引用し、以下に続く説明は要点だけと致します。

1. The BJCP Style Guidelines are guidelines not specifications.
BJCPスタイルガイドラインはガイドラインなのであって、特徴を定義するものではありません。

ガイドラインは一般的なものの特徴を記述する意図で作られており、一般的でないものをけなす為に使うことを目的とはしていません。 スタイルの説明にある言葉じりを捉えて、ビールを非難する理由としないで下さい。

2. The Style Guidelines were written primarily for homebrew competitions.
スタイルガイドラインは第一義として自家醸造家の品評会の為に書かれています。

まず大事なことは各説明は審査の助けになるよう書かれていること。審査での必要性から各スタイルに線引きをしていますが、 実際に販売されているビールがそれに沿っていないことはよくあることです。

3. We know lots of people use our guidelines.
このガイドラインが多くの人に使われていることは判っています。

BJCPの本来の意図とは違った形でたくさん使われていることは知っています。その価値を認め、更に独自に拡張していく事は良いと思います。 しかし、本来の意図を明らかに超えた仮定に基づく使用はいけません。 その国発祥では無い昔のビールを再現するのにこのガイドラインを使用している醸造所もあります。 非常に嬉しい反面、それは本来の意図とは違います。

4. Styles change over time.
スタイルは時と共に変化します。

名称が同じでも、中身が変わることもあります。 ガイドラインでは現在入手可能なビールを記述しているのであって、かつて同じスタイル名だったものと違うことは往々にしてあります。

5. Not every commercial beer fits our styles.
販売されているビール全てがスタイルに合致しているわけではありません。

BJCPスタイルガイドラインはビールをカテゴリーに押し込めようとしているのではありません。はみだすもの、まだカテゴリーの無いものもあって然るべきです。

6. We have not defined every possible beer style.
全ての ビアスタイルを定義しているのではありません。

生み出される全てのビールを完璧にカテゴリー分けしたものだと考えてはいけません。 あくまでも自家醸造家、プロの商業醸造家の間で広く作られているビールを記述しているのであって、記載されていないものも当然あります。

7. Commercial examples change over time.
そのスタイルの典型として紹介している現在購入可能なビールも時と共に変化します。

ビアスタイルの変化に応じて、典型例も変わります。典型とされたものがいつまでも典型とは限らないのです。 ビール自体が変化したり、スタイルに関する認識の流れが変化したりもします。

8. Ingredients change over time.
原材料も時と共に変化します。

ホップが良い例で、常に新しい品種が登場します。 このガイドラインに記された内容は過去の編纂ですから、新しいものが出てきても「(昔の)基準に合わない」と低く評価する必要はありません。 むしろ好意的に捉えましょう。常に変わるのです。

9. Most styles are fairly broad.
スタイルには幅があります。

スタイルガイドラインはがちがちに規定されていて、醸造家の創造性を狭めていると思っている人もいますが、それはこのガイドラインの意図とは違います。 醸造家には解釈の自由があります。とはいえ、革新的解釈が全て良いアイディアとも限りません。 スタイルを柔軟に捉えることは大事ですが、それは根拠が伴ってこそです。

10. The Style Guidelines are not the Ten Commandments.
スタイルガイドラインはモーセの十戒ではありません。

大事なのは総合的な内容です。個別の記述に右往左往しては大事な部分を見落としてしまいます。 版を重ねれば文言、表現も変わりますから、記述を聖典のように考えてはいけないのです。


私たち人間は何かを比較する際、ベースとなる何かを持っていなくてはなりません。 スタイルという基準を以て判断することは有用だと思います。 一度BJCPに触れておくことは楽しいビールライフの近道になってくれるかもしれません。
とはいえ、BJCPが唯一無二の正解ではありませんし、これからカテゴリーからはみ出した面白いものもたくさん出てきます。 上記10個のポイントは忘れないようにしたいですね。

次回は巻末の付録Bについて触れたいと思います。続く

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