BJCP style guideline2015年版を読む 5 | ベルギービール通販の大月酒店が過去にfacebookに掲載したコラムをご紹介致します。

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BJCP style guideline2015年版を読む 5

第五回目は「スタイルとカテゴリーの名称について」です。
スタイルにはそれぞれ名称が付いていますが、その名称には意味と意味の制限があります。混同されがちな部分があり、そのせいで誤解を招いていることも多いような気がします。今回はそのような点を中心にまとめてみたいと思います。

では、本文を引用します。

Naming of Styles and Categories
Some people get so lost in the specific names we use for beer styles and categories that they don’t seem to understand the descriptions of the actual styles. Our names are simply identifiers that we have chosen to best represent the styles and groupings described. Styles were named first, then grouped by similar characteristics or region of origin, then the groupings were named.
We understand that many of these styles can have different names and are called different things in different (or even the same) parts of the world. In the past, we often used several of these names in the style title to avoid showing a preference, but this too often led to people incorrectly using all the names simultaneously. So understand that we have selected names that are either commonly used or are descriptive of a style that might not have a local name. We are not attempting to tell breweries what they should call their products; we are attempting to have a common name that can be used for easy reference.
Some names we use are protected appellations. We are not saying that these should not be respected, or that all commercial breweries should use these names. Rather that these are the most appropriate names to describe the styles. If this concept is hard to understand, just assume that there is an implied “-style” designation on every style name. We didn’t want to use “-style” anywhere in names since these are style guidelines, and of course everything is a style.
We sometimes had to choose names that included a country or region of origin to differentiate between styles BJCP Beer Style Guidelines – 2015 Edition v that used the same name (such as Porter). The names we use in these cases are intended to be descriptive, and not necessarily what the products are called in local markets. So one should not infer that we are telling brewers that they should be renaming their beers.
The use of country or region names in style and category names is also not meant to imply that those styles are only made in those countries or regions, simply that they either originated in or were popularized in those areas. Many styles are now quite worldwide, with subtle differences reflective of local ingredients. Remember the implied usage of “-style” when considering the differences in these products, and whether they truly represent a different style or are simply the normal variation you would see between breweries of a similar product.
We are not using country or region names to imply ownership or any other preferred standing. When names in common usage exist, we prefer to use them for styles rather than selecting a broader geographic name. We understand that some names bring along political, ethnic, or social conflict; we take no position on any of these – we’re trying to describe beer, not settle disputes.

今回引用が長いので、以下に要旨をまとめます。

BJCPが付けた名称は単にスタイルを一番良く表す為に選んだものです。
多くのビアスタイルには別の名称があったりして誤解されていますが、 BJCPのスタイル名は一般的な名称もしくは一部地域だけで通用するのではないものを選んでいます。
醸造所側にスタイル名を強制するつもりはありません。 簡単に参照できるように一般的な名称を選んでいるのです。
「原産地呼称」の名称も使用していますが、それが最適だから採用しています。*  BJCPは「スタイルガイドライン」なので、「xxxxスタイル」、「xxxx風」という表現はしたくないのです。
オリジナルの国や地域を名称に登場させていますが、それは記述する為で、国や地域の名前を使ったとしても、その場所でなければいけないとか、かつてはその場所がオリジナルだったというようなことを示してはいません。 多くのビアスタイルは世界中に広がっていますし、使用される現地の材料により微妙な違いがあるものです。
一般名詞として土地の名前を使用した場合はスタイルに使っているのであって、政治、民族、社会的な意味合いは含まれません。

* 生産地や製法、原材料が法律で規定されていて、それを守ったものだけが使用を許される名称。ワインのAOCやDOCGにあたる。


今回お伝えしたいのは、BJCPがフラットな立場でスタイル名を決めているということです。
「BELGIAN XXXX」、「GERMAN XXXX」とあるからといって、別の国で作ってはいけないわけではありません。また、GEUZEやKOLSCHのように法律で規定されているものも「その流れにあるもの」くらいの意味合いで使っています。 特定の場所などに捉われずに分り易い表現を模索したらやはり一般的な言葉になってしまっただけなのです。「ケルンで作っていないからケルシュではない」という議論はBJCPにおいては全く無意味です。
「スタイルの名称は分り易さを重視していて、特定の何かを指してはいない」ということをご理解ください。作り手の自由な意思を阻害しないように配慮されているのだと思います。

品評会ではなく、ビアパブなどでの会話に「ビアスタイル」が出てくることも増えたように思います。BJCPの言うところの「一般的な名前」は是非知っておいて頂きたいところです。 世の中が変化し、言葉もそれに伴って変わっていきます。人々の認識、一般的な通念に基づいた名称なので、ビアスタイルの名称も今後変わっていくでしょう。イメージの問題も大きいと思います。 「ビアスタイルがをどのような意図でどう分類したものなのか」ということを、例えばBJCPを範として、理解しておくと今目の前にあるビールの文脈と将来が見えてくると思います。

続く

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