BJCP style guideline2015年版を読む 3 | ベルギービール通販の大月酒店が過去にfacebookに掲載したコラムをご紹介致します。

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BJCP style guideline2015年版を読む 3

第三回目は前回の「スタイルとカテゴリー」に関する補足です。
本題に入る前に前回のお話を振り返っておきましょう。

スタイルとカテゴリー
BJCPスタイルガイドラインではカテゴリー、サブカテゴリー、スタイルという特別な意味を持つ専門用語を使用しています。ビール、ミード(蜂蜜で作られる醸造酒)、サイダー(リンゴの醸造酒)のスタイルについて考える場合、サブカテゴリーが最も重要です。 サブカテゴリーとはスタイルと同じようなものを意味し、ビール、ミード、サイダーのある一つのタイプが持つ主要な特徴を識別します。 それぞれのスタイルはちゃんと定義された記述を持ち、品評の際に用いられる基本的なツールになります。スペシャリティビールの記述がクラシックなスタイルについて言及した場合、BJCPスタイルガイドラインに載っている名前の付いたスタイル(サブカテゴリー)を指しています。 つまり、更に詳しい情報を得る為スペシャリティタイプビールの導入部を見る事になります。
大きいカテゴリーはビール、ミード、サイダーのスタイルを任意にグループ分けしたもので、通常似た特徴を持つけれど、同じカテゴリーに含まれる他のものと必ずしも関係ないサブカテゴリーも含まれたりしています。 BJCPの構造の目的は品評会の審査がより円滑になるように、ビール、ミード、サイダーのスタイルをグループ分けすることです。このグループ分けから余計な意味引き出そうとしてはいけません。歴史的関連性、地理的関連性は一切含意されません。
品評会はBJCPスタイルガイドラインに載っているスタルカテゴリーとはかけ離れたカテゴリーを独自に作っても構いません。BJCPのスタイルカテゴリーを審査のカテゴリーに使用するように求めることは一切ないのです。 審査に必要なカテゴリーを作る為に個々のスタイルがどんなやり方でグループ分けされても構いません。例えば、それぞれの品評カテゴリーで出品アイテム数のバランスを取るためでも。
長く続く似たような特徴でビールをグループ分けしているのでスタイルカテゴリーは審査の目的達成の近道になる一方で、ビアスタイルについて学ぶ最高の方法にはならないかもしれないと考えています。 教育目的であれば、スタイルのファミリーに分類されるかもしれません。そうすれば、比較や対比が可能です。とある国のビールの歴史、もしくはローカルなマーケットについてよりよく理解する為にはビールは出自となる国によって分類されるかもしれません。 どんな分類であっても問題なく許容されます。スタイルとは品評会の審査を円滑にするべくグループ分けされただけなのです。代替となるスタイルの分類Aについては付録を見て下さい。※


※「代替となるスタイルの分類Aについては付録を見て下さい。」はBJCP2015の71ページを参照。



さて、それでは説明の具体例を挙げていきたいと思います。
サブカテゴリーとは大きな区分の中にそれぞれ独立したものとして置かれるものです。図のように大きな枠組みに幾つか小さなものが入っているとお考えください。(現在日本で使われている状況から見て、通常一般的にスタイルと呼んでいるものはこのサブカテゴリーと考えて差支えないと思われます。) 本文に「大きいカテゴリーはビール、ミード、サイダーのスタイルを任意にグループ分けしたもので、通常似た特徴を持つけれど、同じカテゴリーに含まれる他のものと必ずしも関係ないサブカテゴリーも含まれたりしています。」とあるように、 これはBJCPが任意に決めた区分けであって、唯一無二のものではありません。便宜上都合が良いようにまとめてみたのでちょっと微妙な部分も含んでいるわけです。
スペシャリティビールについては更に前提が必要でかなり長いものになってしまうので、次回以降のメールマガジンで詳しくご紹介します。
次に「品評会はBJCPスタイルガイドラインに載っているスタルカテゴリーとはかけ離れたカテゴリーを独自に作っても構いません。」の部分です。上述した通り、BJCPは任意の区分けなので、品評会ではこれに従う必要はありません。 例えば、アルコール度数5%未満、5~7%、7~9%、9%以上という分け方で審査しても良い訳です。また、品評会にトラピスト シングル・ダブル・トリプルがそれぞれ20も30も出品があればそれぞれ部門として成立するでしょう。 しかし、1個ずつしか出品されなかった場合、それぞれ一つずつでは優劣がつかないので3つまとめて「TRAPPIST ALE」という審査部門を設けても良いのです。部門をまとめた方が審査もスムーズになりますし、効率が良いです。
後半に「ビアスタイルについて学ぶ最高の方法にはならないかもしれない」とあります。これはBJCPが審査向けの仕立てであるので、勉強するには「代替となるスタイルの分類A」のような分け方の方が良いかもしれませんという意味で良いでしょう。71ページの該当部分を引用し、要約してみます。

APPENDIX A: ALTERNATE CATEGORIZATIONS
Many have requested alternate categorizations of the BJCP styles since the guidelines may be used for purposes other than homebrew competitions (e.g., education, research, study). To better meet these needs, additional systems have been developed. The alternate categories are listed, along with the current 2015 Styles from the main guidelines.

付録A 代替となるカテゴリー分け
ガイドラインが自家醸造ビールの品評会以外、例えば教育、調査、勉強の目的で使用されるかもしれないので、多くの方からBJCPスタイルガイドラインの代替品となる別のカテゴリー分けを求められてきました。 そのニーズに応える為、仕組みを発展させ追加しました。代替となる別のカテゴリー分けは最新の2015年度版BJCPのスタイルに沿ってリストにしてあります。


具体的には前回の2008年版の分け方で最新版を組み直したらどうなるかというリスト、色味や酵母などで分けたリスト、オリジナルが生まれた国別リスト、歴史で分けたリストなどが用意されています。文量が長くなるので今回はご紹介しませんが、非常に為になると思いますので是非一度読んでみて下さい。


ビール専門店も全国に増え、メニューにスタイルが書いてあるのを見た事がある方も多いと思います。記載されたスタイルで選ぶこともあるでしょう。 多くの方に使われているBJCPもそれが唯一の分け方ではありませんし、これから新しいものがどんどん生まれるはずです。 一口にスタイルと言っても様々な切り口、分け方がありますから、どの分け方に準拠するのかと言う問題が生じるのです。
現在クラフトビールが流行しておりますが、飲み手、作り手双方が「スタイル」と言う言葉について何となく合意しているようで実はしていないという面倒な部分があると思います。 それを回避するためにも、一度BJCPを眺めておくのもよいと考えます。
この面倒な状況を更に複雑にしているのが「スペシャリティビール」という存在です。次回、この部分について詳しくご紹介致します。続く

BJCP2015年版pdfの原文はこちら»