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知っておくと為になるビール用語 3

委託醸造」・「ホームブルーイング

今回は「委託醸造」です。
商業的にビールを作る為には大量に作れるよう専用の大きな設備が必要になります。それには相当な資金が必要です。その資金が工面出来ずに醸造所建設を諦める人も少なくないと思います。
しかしながら、自前の醸造所を持たずに商業的な量を醸造することが可能です。その方法の一つが「委託醸造」です。空いているタンクなどがある醸造所の設備を借りて作るのです。 現在ベルギーでも非常に盛んに行われており、駆け出しの醸造家がよく行っているようです。
弊店でご用意しているスラープムツケ醸造所のビールがあります。ダニーさんは元々ピンクの象で有名なデリリウムを作るヒューグ醸造所のエンジニアでしたが、独立し会社を興しました。 そのビールは自宅の試験醸造設備で開発され、スヘルデ醸造所の設備をを使って大規模に醸造しています。
かの有名なミッケラーは「ファントムブルワリー」と呼ばれますが、「自前の醸造所を持たない、委託醸造専門のレシピ開発チーム」と表現しても良いと思います。 委託先の醸造所とコラボレーションした実験的なビールもリリースする度に話題になります。遂にコペンハーゲンにバーまで出店しました。インターネットで情報が瞬時に届くようになり、 物流能力が飛躍的に向上した現代においては最早醸造所を持つ必然性が無いのかもしれません。
委託醸造が軌道に乗り、自前の醸造所を構えるところも出てきました。それだけ商業醸造には適した形態だと言って良いでしょう。 今後このような形で醸造する人たちがますます増えてくると思われます。クラフトビールが世界的に盛り上がっていく中、一つの流れとして着実に根付いていく手法でしょう。
写真はランビックで有名なアウドベールセル醸造所がヒューグ醸造所に委託醸造して販売しているベルサリス トリプルです。



次は「ホームブルーイング」です。
ベルギーには趣味でビール作りをしている人がたくさんいます。趣味で自家醸造している人のことを「ホームブルワー」と呼びます。プロの醸造家の方々も元々はホームブルワーであったことが多いです。 日本においてはアルコール度数1%以上のお酒を醸造するには免許が必要です。免許が無くては違法となります。しかし、ベルギーでは免許は要りません。届け出をし、販売した際にはちゃんと税金を納めれば良いことになっています。 日本とは随分違う点です。
また、通販でも自家醸造用キットや部品がたくさん手に入ります。欲しい部品が無い時は自作もしてるようです。非常にアグレッシブで、最早趣味とは言えない規模の方もいます。 このような方々が集まった団体が各地にあり、日々意見交換をしているのを見ると、ベルギーという国の底力を感じます。こういう環境も日本とは違うように思われます。
実は勉強する場もちゃんとあるのです。ルーバン大学の醸造学科やゲントの醸造学講座は殆どタダのような授業料で、そこには現役の醸造家が教えに来てくれます。(先日お話ししたスラープムツケ醸造所のダニーさんも先生をしていました。) 2~3年みっちりと現役のプロから醸造について学び、卒業後は独立したり、既存の醸造所のエンジニアになってりしています。趣味が高じて本格的に作りたいと思う人が多いからこそ、このように非常に充実したカリキュラムが国家的に組まれているのです。
弊店で取り扱うグラゼントールン醸造所も、元々はホームブルワーだった二人が醸造学の学校を卒業後に独立して立ち上げた醸造所です。このように実際にプロデビューして高い評価を得ている人も多数います。 野球で例えるとリトルリーグからメジャーリーグまでの育成プログラムが確立されていると言って良いでしょう。
現在日本においてクラフトビールが非常に注目されていますが、ホームブルーイングという名の練習を積み、 醸造学科で専門的に学べるような環境作りをしなくては世界のクラフトブルワリーと競っていけないのではないかと思います。 それにはまず法律や税制の改訂が必要不可欠です。最低量60KLに緩和されて新規醸造所の開設も大分し易くなりましたが、まだまだやらなければいけないことは多いように思われます。