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知っておくと為になるビール用語 2

セゾンファームハウス」・「アベイ

今回は「セゾンとファームハウス」です。
ベルギービールには""saison”(セゾン)と呼ばれるビアスタイルがあります。 元々”saison”とは英語の”season”つまり季節という意味です。初夏の農作業の合間に喉の渇きを癒す為に飲むものとされています。 水が非衛生的でビールの方が安全だった時代の話です。冬に仕込んで初夏に飲み、一般的には瓶内二次発酵タイプとされます。喉の渇きを癒すことを目的にしている為、度数は高くありませんし、ホップの強烈な苦味もありません。 軽い酸味もあり、非常に飲み心地の良いビールです。(ちなみに、元々は3%程度だったという意見もあるそうです。)
文献を調べるとワロン州の農家で作られていたものが発祥とされています。しかし、今ほど情報の無かった時代ですから、農家が自分たちのレシピで自家醸造していて統一的なスタイルは無かったと思われます。 モルティなセゾン、ホッピーなセゾンもきっとあったでしょう。何を持ってセゾンというスタイルとするかは非常に難しい問題です。前回のトラピストの項と同様、「ワロンの農家が作れば全てセゾン」なのかもしれませんが・・・
さて、セゾン デュポンやセゾン レガルなどがこのスタイルでは有名ですが、非常に飲みやすいキャラクターから世界中で人気に火が付きつつあります。その為か、一年中手に入りますが、ここで矛盾が生じます。
元々「初夏に飲む為に冬に仕込むもの」という定義であれば、年に一度しか作れません。最早”saison”(セゾン)という言葉が適さないのではないか?と疑問を持つ人が増えています。 (同じようなことが季節外れのマイボック、オクトーバフェスト、メルツェンなどに言えると思います。また、日本酒のひやおろしも8月末に発売されたりと、季節とリンクさせたお酒にかなりの無理が生じているような気がします。) アメリカのビール評価サイト”beeradvocate”ではその点を汲んで、このスタイルのビールを”farmhouse”(ファームハウス)と呼んでいます。「農家スタイル」とでも訳せば良いでしょうか、 季節とは切り離した呼び方に統一しており、現実的な運用を考えればこの言い回しが弊店では適切だと考えます。ファームハウスという言葉が定着するかは分かりませんが、 少なくともセゾンという言葉が既に実態にそぐわない状況にあるのは間違いありません。



次は「アベイ」です。
よく言われる説明では、「真正トラピスト以外の修道院自身、もしくは実在した修道院からライセンス委託を受けて一般の醸造所によって造られるビール。 味わいや色はビールによって異なる。」となるでしょうか。前回、前々回同様、非常にややこしい表現です。

写真のマークをご覧になったことがあるでしょうか?こちらはベルギービール醸造家組合というところが認証している「アベイであることを保証するマーク」です。 2011年の段階で18か所が認証を受けています。上記の説明を保証するものとお考え下さい。
トリプルカルメリートというボスティール醸造所で作られる大変美味しいビールがあります。あれは大麦、小麦、オート麦の3種類が使われた、カルメリート僧院の古いレシピに基づいて作られています。 にもかかわらず、アベイ認証は受けていません。また、逆に、醸造所の名前は挙げませんが、全くビールに関係の無い遠い場所の修道院の名義を使って「アベイビール」を醸造しているところもあります。
実は、認証マークを付けるにあたってお金が発生しています。実際修道院の系譜であっても料金を組合に支払わなかったので、マークがつかないものもあります。ビールと修道院そのものとはあまり関係ないのですが、 ちゃんと料金を支払っているのでマークの付くビールもあるのです。お墨付きを与えることによって、輸出力や見え方が変わってくるのでしょう。様々な大人の事情があると思われます。 スタイルとしての「アベイ」は全く意味を持ちません。トラピストと同様、「どのような経緯のものであるか」を表しているだけです。スタイルありきで飲むよりも、 今目の前にあるビールが美味しいか、そうでないかを気楽な気持ちで楽しむことが一番だと思います。