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"BEER ARCHITECTS" ビール設計士について1

"BEER ARCHITECTS"

2015年のお正月早々、The Wall Street Journalに大変興味深い記事が掲載されました。 The Wall Street Journal web版 2015/1/2
今後のビールシーンに大きく影響を与える考え方が示されていると思われます。幾つかのポイントに分けて詳しくお話したいと思います。

参考 「醸造家のいない委託醸造会社はクラフトなのか?」
大月酒店HPのコラムはこちら

では、引き続き本文を要約していきます。

皆がそんな風に飲んでいるわけではない。De Baets氏と14人の醸造家は公開文書を書き上げたが、そこで自分では醸造しないがレシピを作り製品をマーケティングする人達について非難した。 書き手達は委託先の醸造所の名前を瓶に印刷して明記するよう法律の改正を求めている。
ブリュッセルビアプロジェクトのビールは40マイル離れたHalenにあるAnders醸造所で作られている。メリーランド程の大きさの国なのだから、数マイル離れただけでも大きな議論を引き起こすには十分だ。 「我々はビール会社と醸造所の間で行われている戦争のど真ん中にいる。」オランダ語で「different」を意味するAnders醸造所のマネージャー Davy Daniels氏は言う。 きゅうりや緑茶、粉末にした虫すらも使用したビールを作っている。「元々のアイディアはぶっ飛んでいて素晴らしい発想はあるけれど、醸造所が見つからない人の為に醸造することでした。」 Daniels氏はビール作りを愛しているが、年に一度自分のビールを一つだけ作るのが幸せだ。彼の醸造所は品評会も行っているーその名も「作れるぞと思ったら」− これはビアギークな自家醸造家たちをターゲットにしている。一位は、優勝者のレシピで仕込んだ264ガロンのビール。 「共創と革新のハブ」は2015年にオープンする。ブリュッセルの中心の急速に発展する川辺のすぐそばに出来ることになるが、そこでは一日2000本のボトルを生産出来、その活動を通じて年に一つAndersで生産するレシピが選ばれることになる。 「修道院ではない。遊び場なのです。」Morvan氏は言います。「2週間に一度新しいレシピに取り組むのです、250年に一度ではなくて。」


今回取り上げた冒頭部分の「公開文書」とは参考に挙げた文章の事です。そこでは「販売しているビール会社の名前だけでは無く、ビールが実際にどこの醸造所で作られたものなのか、はっきりさせるべきだ」と主張しています。
ここで考えたいのは「分離された3つの立場」についてです。
日本ではアルコール度数1%以上のものを醸造するには誰であっても酒造免許が必要です。所謂、自家醸造は非合法な行為となります。しかし、ベルギーでは認められています。(商業的に醸造するのであれば届出をし酒税を納めることになりますが、自家消費についてはその必要もありません。)
自家醸造用の道具や原料を販売するお店主催の品評会もありますし、各地に自家醸造を趣味とする方々のコミュニティも存在しています。そのような方たちの中から、大学で専門的に醸造学を学び、既存の醸造所に就職する人も出ています。 スラープムツケ醸造所のダニーさんはその良い例でしょう。詳しくは こちらのコラムをご一読ください。
設備は借りているものの、「アイディアやレシピの考案」と「具現化」を同一人物が行うパターンがダニーさんです。それに対して、ここでの話は「考案」と「具現化」は別の人物によって行わる場合を指しています。特に「考案」、「具現化」に「運営」という立場も分離されて加わっているのでややこしい。
レシピを公募することで1人では考え付かなかった発想が生まれる可能性もあります。また、たくさん試験醸造することでより高いレベルに早く到達できる可能性も上がります。非常に効率的です。伝統に捉われず、革新的なビールを生み出す方法としては現状では最適なのかもしれません。 しかし、IT化、外注・分業化が進む中でビールの製造に一切かかわらない「運営」という立場が商業規模的にも目立つようになってきたわけです。
上記3つの立場が分離されてしまった為に、どこが一番大事なのか?ビールと人の関係の本質はどこなのか?という点が議論の対象になっていると思われます。立場によって様々な意見があり、結論がまだ出ません。

次回は更にややこしい話になりますが、大事な点なので詳しくご紹介したいと思います。つづく。